第0回もぐらびと杯 2回戦フィーチャー ペルソナVSすばるな

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注意

この試合はタイトルの通り第0回もぐらびと杯の2回戦フィーチャーです。まだ1回戦のカバレージを見ていない方はそちらからどうぞ。

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2回戦 ペルソナVSすばるな

 もぐらびと杯、2回戦のフィーチャーに選ばれたのはこの2名。

ペルソナは大阪を中心に活動しているプレイヤーで、CSでも結果を残している。今大会は大会主催チームのもぐらびとからWANTEDプレイヤーとして参加しており、蒼龍革命のカードを使ったラッカカラーの革命チェンジを使い1回戦でまっちゃらてを下し勝ち上がってきた。

対するプレイヤーはすばるな。島根を中心に活動するプレイヤーであり、プレイダーズ.chというDMYouTubeチャンネルのメンバーの一員として活動している。CSでも入賞経験があり、紛れもない強者だ。今大会では旅路ジョーカーズを使用し、めいぱんを倒しこの舞台に上がってきた。

この勝負に勝ったものが、決勝への切符を得ることができる。お互い火力の高い攻撃的デッキ。決勝の椅子をかけた殴り合いが、始まる。

 

先行 ペルソナ

先行を取ったペルソナは、1ターン目に《蒼き団長 ドギラゴン剣》、2ターン目に《ボルシャック・サイバーエクス》をマナに置き、3ターン目以降に備える。

一方のすばるなは《ジョットガン・ジョラゴン》《モモダチ モンキッド》をマナに埋め2ターン目に《タイク・タイソンズ》を召喚する上々の立ち上がり。

《モモダチ モンキッド》を埋めたことで次ターンに《タイク・タイソンズ》の攻撃からJチェンジを行い2ブーストするプランが取れるようになり、4ターン目の《ジョットガン・ジョラゴン》着地が視野に入る。

しかしペルソナも黙ってこれを見逃さない。《凰翔竜機バルキリー・ルピア》をマナに置くと2マナで《メッチャ映えタタキ》をプレイ。効果ですばるなの《タイク・タイソンズ》を破壊し、すばるなのプランを崩す。

すばるなの3ターン目、《キング・ザ・スロットン7/7777777》をマナに置き《ぽくちんちん》を召喚。墓地リセットは相手を選択し、さらにペルソナのマナにある《蒼き団長 ドギラゴン剣》をはじめとする革命チェンジ持ちクリーチャーを牽制する。

ペルソナは4ターン目、《チャラ・ルピア》をマナに置くと《終末の時計ザ・クロック》を召喚。ここで《チャラ・ルピア》を召喚せず《終末の時計ザ・クロック》を召喚することには、ペルソナのどんな意図が隠されているのか。

すばるなは4ターン目、前ターンと続けて《キング・ザ・スロットン7/7777777》をマナに埋め、ここで殿堂カードである最強のドローソース《ガヨウ神》を召喚。2ドローし手札の《モモダチ モンキッド》を捨て追加の2ドロー。

さらにここで《ガヨウ神》が場にいることにより《ジョットガン・ジョラゴン》を場に出すとき《ガヨウ神》を手札に戻せばその後の展開はさらに強くなる。

 そしてペルソナの5ターン目、ついにペルソナが動く。マナチャージなしから4マナ、《エヴォ・ルピア》を召喚し、効果で1ドローしたのち手札から《革命龍程式 シリンダ》を効果で場に出す。

ここで前のターンに《終末の時計ザ・クロック》を場に出した真意が分かった。《革命龍程式 シリンダ》の効果は場の水のクリーチャーの数だけドローできる。《終末の時計ザ・クロック》が場にいることにより合計で2ドローできるため、枯れかけていたリソースを回復する狙いがあったのだ。

しかし、ペルソナはここで最も大切なことを完全に失念していた。

「じゃあぽくちん効果で山札下で」

「あっっ...」

 すばるなの場にいた《ぽくちんちん》はコストを支払わないクリーチャーの出現を咎める。それは革命チェンジだけでなく、当然《エヴォ・ルピア》の効果で場に出た《革命龍程式 シリンダ》にも適用される。

盤面に残ったのは前ターン出していた《終末の時計ザ・クロック》が1体のみ。泣く泣くターンを返す。

 

そしてここからは、すばるなの独壇場だった。

《タイク・タイソンズ》をマナに埋めると《ジョットガン・ジョラゴン》を宣言。場にいた《ガヨウ神》を手札に戻し6マナで召喚すると、そのまま攻撃に入る。

《ジョットガン・ジョラゴン》攻撃時効果で1ドローすると手札から《ジョギラゴン&ジョニー~Jの旅路~》を捨て、その効果を使用する。

《ジョギラゴン&ジョニー~Jの旅路~》効果でさらに《ジョギラゴン&ジョニー~Jの旅路~》を捨てたことにより、《ジョギラゴン&ジョニー~Jの旅路~》の効果が《ジョットガン・ジョラゴン》効果と《ジョギラゴン&ジョニー~Jの旅路~》効果の合計2回分のストックがたまる。

効果を1回使い、1ドローしたのち先ほど回収した《ガヨウ神》を捨て、その効果を2回溜める。効果を1度使い、2ドローしたのち《バンオク・ロック》を捨てさらに2ドロー。《バンオク・ロック》が捨てられたことで《ジョットガン・ジョラゴン》の効果が発動。《バンオク・ロック》効果を使い1回GR召喚し、《The ジョラゴン・ガンマスター》が場に出る。

そして残っている《ジョギラゴン&ジョニー~Jの旅路~》効果を使い、捨てたのは3枚目の《ジョギラゴン&ジョニー~Jの旅路~》。先程と同様に《ジョギラゴン&ジョニー~Jの旅路~》効果が2回溜まり、効果を1回使う。

捨てたのは《燃えるデット・ソード》。《ガヨウ神》の時と同様に効果が2回溜まり、1回を使用する。ペルソナの場、マナ、手札から1枚ずつ山札の下に送り、自分は3ドローと莫大なアドバンテージを取る。

 これが「旅路ジョーカーズ」の怖さにして、最大の強みだろう。1年ほど前に活躍していた従来のジョラゴンジョーカーズに比べ、ループに入る速度やループへの入りやすさ。さらに有限ループであっても盤面を広げ、《燃えるデット・ソード》《キング・ザ・スロットン7/7777777》などを使いまわし莫大なアドバンテージを取ることができる。

この後も《ジョギラゴン&ジョニー~Jの旅路~》《ガヨウ神》《バンオク・ロック》《燃えるデット・ソード》《キング・ザ・スロットン7/7777777》《アイアン・マンハッタン》《ポクチンちん》などを使いまわし、ペルソナを追い詰めていく。

《アイアン・マンハッタン》のブレイクで《バーニングレイジ》を踏むものの、《ポクチンちん》《ジョラゴン・ガンマスター》を破壊するのみ。

そして長いループが終わり、遂に《ジョットガン・ジョラゴン》のブレイクが通る。

「S・トリガーヘブンズフォース。───出すもの何にもないです!」

この盤面をひっくり返せるカードは、ペルソナのデッキには入っていなかった。

勝者 すばるな

 

この試合は、終始すばるなのペースだった。序盤は《モモダチ モンキッド》をマナに埋め《タイク・タイソンズ》を召喚する完璧な立ち上がりから入り、中盤には殿堂カードの《ガヨウ神》をきちんと手札に持っており、そして最後は旅路ジョーカーズの強みを存分に生かした。すばるなの完勝と言えるだろう。